道は続く

 

 

私とあなたが巡り合うまで

それぞれが

色々な道を選んで

歩いていた

 

私とあなたは色々な道を歩いてきて

自分の人生を築いてきた

 

それも知らずに

私とあなたは

偶然か必然なのか

わからないのだけれど

 

同じ一本道に

辿りついた

 

その一本道で私とあなたは

出会った

 

長い長い一本道を二人だけで歩いた

二人で歩いた一本道で

私とあなたは

恋という感情に任せて

それはひたむきに愛し合い

もう死ぬまで同じ一本道を歩き

ずっと同じ道を歩むことに

充実感を覚えたものだ

 

それなのに

私とあなたが歩いていた

愛と希望にあふれた一本道が

ある日

二つの道に分かれた

 

あなたは

二つに分かれた道の

右の道を歩くことを選択した

 

私は右の道にも

左の道にも

行きたくなかった

今まで歩いてきた一本道を

あなたと一緒に後戻りしたかった

 

しかし一本道を

あなただけとずっと歩いているのが

未来永劫に続くなら

 

それは何の人間的成長もない

 

あなたと私だけの世界

それだけに没頭していたら

あなたしか見ることができない

了見の狭い人間になってしまわないか?

そんな生き方はいかにも

自己中心的だ

 

あなたを愛することを忘れたくないけれど

あなた以外の

人々と付き合うこと

隣人を愛すること

 

あなたが右の道を歩くことを選択したなら

私はあえて

左の道を歩くことを選択しよう

 

あなたがこれから歩む右の道

そして私がこれから歩む左の道

 

私たちの愛が真実であれば

例え違う道を歩んでいたとしても

 

私たちが一緒に歩んだ一本道では気付かなった

それぞれの学びがあるはず

 

右も左もどころか

もっともっとたくさんの分かれ道にこれから先も

遭遇するだろう

 

色々な道を歩んで

色々な経験をして

人間的に成長できたとき

もしかしたら

私とあなたはまた

新たなる一本道に遭遇し

また会えるかもしれない

 

そう信じて

私は今日も積極的に道を歩く